AI(人工知能)に来客数や売れ筋の注文数は予測できるのか?

AI(人工知能)が予測した来客数や注文数で利益率を向上させる食堂

伊勢神宮に鳥居から近い場所にある「ゑびす大食堂」では、AIを搭載した分析カメラで数値に基づく運営をしている。運営者は、6年前に通信会社を辞めて、奥さんの実家の食堂経営に入った若き社長、小田島春樹さん(33)です。

2年前に大改装を行い、予測システムを導入しました。普通のレトロな大衆食堂の裏側で行われれている試みは、中小企業の IT活用に大いに参考なると思われます。

飲食店の来客数や売れ筋メニューの注文数は、ほんとうに予測できるのでしょうか? どんな効果があるでしょうか?

IT活用で売り上げ2倍! 老舗食堂の大改革

この記事では、予測は当たるといいます。例えば、小鉢が売れる予測数、この数どおりに仕込みをするのだそうです。

どんなデータを分析しているのか?

約200のデータを分析しているようです。記事には下記の項目しか書かれていません。

  • 過去の売り上げ
  • 気象予報
  • 観光データ

しかし、過去データでは、曜日、来客数、グループ単位(家族など)、性別などに注文内容を照らしわせて、何年分も積み上げれば、ある程度の傾向がつかめます。

多面的に色々な視点をもって、データを眺めるとアイデアは尽きないかもしれません。

  • 気温との関係:暑い時、寒い時には何がよく売れるのか? その分岐点となる温度は何度なのか?
  • 若い女性は、どんな条件のときに、何を注文するのか?
  • 年配の方の好みは、どういう傾向があるのか?

予測からどんな効果を得ているのか?

発注のロスが減ることから、利益率が向上していると言われています。

興味深いのは、予測がはずれたときに別のオプションを準備しているところです。若い人向けに準備していた肉料理を急きょ、魚料理の看板に変える運用をしています。

このように予測がはずれた理由の分析、その時の対策などもデータ化していくと、有効な品揃えやメニュー開発の糸口が見えてくるのではないでしょうか?

当てるだけが IT活用ではないということですが、私ならば欲張って、行列ができる看板メニューを開発してみたいですね。

最後に社長の小田島さんは、このように言われています。

機械でしっかりと数字を捕捉することによって、ロスがなくなったり、さまざまな経営・現場のオペレーションにつなげることが可能である。

おわりに

飲食業だけでなく、他の業種にも応用は十分に可能だと思います。例えば、店舗内の来客の動きをカメラで撮り、どこにどの商品を配置するのか、こんな提案をする新興企業もちらほらと出てきています。

ITを活用した第2創業に期待!

もうひとつ注目したいのは、若き2代目社長による第2創業という点です。中小企業の後継者不足を解消するべく、ITを活用した新しい世代交代に期待したいものです。

伊勢神宮は、私の現職の会社の保養所が近くにあるので訪ねてみようと思います。